花に集まる生き物には羽のはえた
輩もいます
水をはじく毒の粉で
描かれた美しい絵柄ヲ
その羽二
刻んで
あちこちの
蜜ニ
集マリマス
ユラユラと
空気ノ間を
潜リ
漂ウ
姿ヨ
ゆらゆら
ト
どこヘ
往ク
フラフラ
ト
ドコ
ヘ
行
ク
・
・
・
もう十年以上前の記憶だ。
雨が降っていて
霞んでいて
ボーッとしていた。
あまりにもぼやけてたから
夢で観たのかと勘違いした。
でも確かにこの景色を
何処かで観たのだ。
この目玉で。
探して探して
歩いて歩いて
くたくたで
小雨が降っていて。
そう
ここだ。
この
目玉で
観たものだ。
カウンターの
あちらと
こちらで
形を変えて
行き来する
あなたへの
プレゼント
ごゆっくり
陽射しが気持ち良い。
目の前に海が広がる。
鳥も、山も、島も空も見える。
心地よいカウンターでは
大切で綺麗な思い出を
作っている人々の笑顔。
とても穏やかな風景。
毎日、その顔色を変える海。
嵐が迫り
目の前の海が荒れ果て
島も山も何も見えない日。
そんな日も
心地よいカウンターの中で
この店を守ってきた人がいる。
少し日が傾いてきた。
生シラスたちが嬉しそうに
私に食べられた。
ごちそうさまでした。
誰かと出会って
何かを語らって
いつかを思い出して
何かを笑い飛ばして
明日の
何かに変えて
明日も
何かに変えて
明日を
何かに変えて
集まり
集める
いつまでボーッとしたままで
ぼんやり突っ立っているんだろう
そろそろ目を醒ましてほしいのに
どんどん霞んでいく
今はもう
よくみえない
思い出せない。
紺青はその昔
金青と表現されていた。
この霊峰から湧いた水で
世界一のwhiskyを作って欲しいと願い描いた。
後にわかった事ではあるが
私の尊敬してやまない先輩の
誕生色は
金青であった。
暮れていく。
柔らかい光は
見かけよりも
冷たく
酷なものです。
見渡せた遥か遠くの道まで走り抜け
箱根まで向かう前に
しっかりと目に焼き付けた
夕暮れの富士山。
金茶色の空と
富士山
江ノ島
それぞれの生活の柄を
はっきり見て取れる家々の灯り。
そして
箱根までの道のりが
この風景画へと
筆を運ばせた。
雲ひとつなく
暗くなるまで富士さんが見える日は
珍しいのよ
毎日
何十年と散歩し
この風景を楽しんだ老夫婦が
静かに教えてくれた。
あの特徴的なテールライト。
R34。
紫がかった黒いボディ。
R33。
R34型スカイラインGT-Rは、R33の車両パッケージングの見直しから始まった。
強烈なダウンフォースを生み出すアンダーパネルも追加され
低中速での加速性能が一段と向上した。
R33スカイラインGT-R
第2世代の真ん中、R33型。
都会に似合う名車。
昨晩は雨が降っていた筈で
今は遠くまでよく見えていることだろう。
あのとき
村雨が残して行った湿度を
あちこちの路地はため込んで
今日までその懐に人々を受け入れ続けてきた。
西から登った日月は
東へ沈む。
水は高い方へ流れている。
まだほとんど
気づいていない。