· 

ビカクシダ アルシコルネ (Platycerium alcicorne)

 5年半育てている

ビカクシダ・アルシコルネについて

記します。

この種は耐寒性はあるものの、真夏の直射日光には注意。

というのが第一印象です。

【生育環境】

日差しは真夏(最高気温30度以上)以外は直射日光。

最低気温3度(冬の朝:室内:雪)まで耐えられました。

水やりは基本雨。冬は月一度程度潅水。

 

◎購入時(2017)

そこそこ成長した株をホームセンターで購入してきました。

時期は7月頃。

800円ほどだったと思います。

ビカクシダを育ててまだ間もない初心者の頃、適当な流木に括り付け庭の木に引っ掛けて育ててました。

 

基本雨で水をあげるスタイル。

冬は室内に取り込み(室内最低気温6度)

水やりは軽くなったらお風呂の残り湯に灌水(ぬるま湯)。

 

 

◎三年後(2020)

子株が4方から出てきて、胞子葉が抱える空間がどんどん大きくなりました。

木に引っ掛けていると、ナメクジやアリが自然と住み着くようになってしまったので、移動。

 

環境は2階ベランダ

春(最低気温10度以上)

1日直射日光。

真夏(最高気温30度以上)

朝7時〜11時頃まで直射日光が当たり、それ以降は遮光ネットの影に入る場所で育てました。

水やりは、基本雨のみ。

水切れを起こすと、胞子葉に細かいシワがよる感じになりますので

その時はシャワーでたっぷり水をかけました。

脇からどんどん子株が出てくるので、正面性が薄れだんだん球体に近付いてゆく感じ。

 

印象としては夏までは胞子葉

8月頃から貯水葉が成長し

11月頃から再び胞子葉が出てくるように見えます。

◎5年後(2022)

日当たり等生育環境は変わらず。

真夏(最高気温30度以上)に1日直射日光を当てると日焼け始まりのまだら模様(胞子葉の表)が出て、回復できないダメージが黄色い葉焼けになり枯れる部分がでます。やはりビーチーほどの耐暑性はなさそうです。ただ全部枯れてしまうようなことはないので、日焼けを気にしないならば直射日光でok。

やはりたっぷりと日に当てた方がよく育ちます。

 

あまりにも子株が芽吹くため、着生した板材から剥がし、吊り下げ式に変更しました。

【吊り下げ芯棒をつくる】

①胡蝶蘭などに付いているような固い頑丈な針金をL字に曲げる

②曲げた片方側を、Lの起点から少しずつ渦巻き状に曲げてゆく。

③真っ直ぐなもう一方をビカクシダの中心に刺す

④貫通した先端をUの字に加工。

あとはワイヤーなどを取り付けてぶら下げます。

渦巻き状にした針金が、上手に下からビカクシダを支える感じ。

 

 

◎まとめ

このようにアルシコルネは寒さには強いですが、真夏の直射日光には注意しなければならない種ですが、水切れや蒸れはそこまで神経質にならなくて大丈夫だと思います。

 

ビフルカツムに似ていますが、貯水葉が丸いままで、大きく切れ込まないことと、胞子葉も濃い深緑色で、切れ込んで数又に分かれた葉は細長い印象の違いがあります。

 

ただ、2年目までは、見分けがほとんどつかなかったのが正直なところ。

成長が出揃ったら、アルシコルネ(一枚目)とビフルカツム(二枚目)、ネザーランド(三枚目)の違いをまとめてみようと思います。

 

今も成長中なので、時々更新していきます。(最終更新2022/12/26)

更新

2月29日

store

 


展示中の作品




当サイトのcookieポリシーについてはこちら