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8の3人

先日

大学時代の友人達に会う機会に

恵まれました。

偶然のような必然で

26人が同窓となってから26年。

 

初めは


つまらない義務教育を経ていたから

人との巡り合わせは

偶然だと思うよう習慣付いていました。


絵を描く学校となれば

同じアナのムジナ。

極端に狭き門を潜ってくれば

もはや全員大学デビューの

稀有な集団。

泣き笑いを重ねて

共に時間を過ごすほど

それは

必然だと思うようになりました。


 

こんなネット社会の今ですら

両手指ほどの仲間と

連絡を取るのが精一杯。

同窓生も皆

生きている保証のない年齢になり

日に日にその侘しさが

連絡無精に拍車をかけてきます。

 

徐々に手を伸ばす世界が狭くなり

小さく廻り始め

やがて萎むのかな。

そんなことを考えました。



 

 

残念なことに

未だ口元の布切れが外せない

世の中だから

怖いもの知らずな輩とのみ

交わしたお酒と話。

 

久しぶりに

身体の奥の奥の引き出しから

大量の宝物を

引っ張り出してくれました。


秋の匂いがして

海水の味がして

楽しそうな色をしていて

懐かしい手触りで

でもなんだかわからない。

 

早くなった終電と

いつまでも遠い我が家を

この日は心から恨めしく思いました。

 

4年後はもう

30年です。

30年か。

 

夫になり

妻になり

細くなり

太くなり

父になり母になり

白髪になり

ハゲになり

消息不明になり

骨になり

あの世暮らしになり。

 

どこで誰がどうしているか

気に留めて

思い出したりするだけでも

私の引き出しの中身は

最期まで腐らない。

 

それを教えてくれたような

偶然の夜でした。