国語


僕が好きだった科目は理科や算数。

国語

特に現代文ではいつも

を喰らっていました。


登場人物になりきって

その主人公の人生を

全身で感じたつもりで

設問を解くと

出題者の意とする

答えとはいつも違う。


それでも

頭から足の先まで

設問の対象になっている

登場人物に生りきれば解けるはずと

本気で思っていました。


でも一向に貰えない


いつしか

僕は人の気持ちがわからない

それは

国語が苦手ということなのかなと

思うようになりました。



中学のころ

現代文にも数学と同じように

解き方があるんだよと聞いたとき

僕は

なんだかとても

寂しい気持ちになりました。

本や人の話を

聞いたり読んだりする事が

億劫になりました。


聞いても読んでも

どうせ自分には

相手の意図や

伝えたいことを汲み取る

「国語力」

が無いんだからと

思っていたからです。


そして僕は国語を

嫌いになりました。



時は過ぎ

僕は

とても大きな壁にぶち当たりました。

何をしたら良いのかも解らずに

悶々とする日々でした。


自分に足りないことなら

何でもやってみようと思った

ある日

本屋の文庫本コーナーで

「あ」から一人ずつ

裏表紙のあらすじを頼りに

本を買いました。

安部公房や遠藤周作

灰谷健次郎からフロイト

そして宮本輝。


はじめて

文章を

好きなように読みました。



あの頃読んだ本は

50冊ほどが残っています。

どの作品にもたくさんのドッグイヤーがされています。


たまに読み返すと

僕が何に共感していたのか

面白いほど解ります。


そのときの自分が考えていることを

炙り出しました。



捨ててしまった6割の本と

残った4割の本。


❌6つ

⭕4つ


僕と私




国語を

苦手だと思っているぐらいが

丁度良かったようです。