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タカとワシとトビと爪

備え付けのトイレで

綺麗に洗います。

よく研いだナイフで切ります。

挟みます。

そして、眺めます。


ベタベタの手に

シャキシャキのレタスと

ジューシーなコロッケを挟んだ

ソースまみれのパン。


バーベキューを楽しむ

沢山の人々が建てた

テントを見下ろしながら。

強風の中

煙が棚引く砂浜を見下ろしながら。


生まれこのかた

能ある鷹には正直

会ったことがありません。

100歩譲っても

爪を隠している鷹に

会ったことがないのです。


能がないのか

爪がないのか

ただ、なんだか小さいので

鷲なのか鳶なのか

区別がつかないのです。


先日ダウンロードした

辞書のアプリケーションから

御親切にメールが届きました。


本日のことば

「能ある鷹はツメを隠す」

才能や実力のある者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしないという例。 


すごい時代です。

お願いすらしていない届きものが

無料で

届きます。


あの日

手作りのそれは

爪で

青空に連れてかれました。


爪を隠す暇も無く

体を大きくする餌も無く

よほどなるほど

たくましいなぁ

そう

思いました。


以来私は

爪と

大きさ

見つめる

毎日。


ピーヒョロロ。

ピーヒョロロロロ。