歌というより、詩や物語のように紡ぐ人。
教えてください
この世に生きとし
生けるものの
全ての命に
限りがあるのならば
山は死にますか
海は死にますか
・・・
母親が英会話学習に使っている
バカでかいウォークマンで
何度も聞いていた小学生の身に
一体何があったのだろう。
自分ではもうわからないが
自分の寿命を決めるきっかけになったことだけは
確かだろう。
大切な歌。
月末になるとゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに
必ず横町の角にある郵便局へ飛び込んでゆくのだった
仲間はそんな彼を見てみんな貯金が趣味のしみったれた奴だと
飲んだ勢いであざ笑ってもゆうちゃんはニコニコ笑うばかり
…
数年前にニュースで取り上げられた時
空で歌えるほど聞き込んでいた小学生時代を思い出した。
今思えばこんなにも思い歌を
森の中で山菜を探しながら聞いていたとは
と
我ながら笑ってしまった。
裁判長が話に出すのも不思議ではない。
物語の描写力が今聞いても圧巻。
たまらない。
…
手紙の中身はどうでもよかったそれよりも
償いきれるはずのないあの人から
返事が来たのがありがたくて
ありがたくて
ありがたくて
ありがたくて
…
突然の手紙には驚いたけど嬉しかった
何よりきみが僕を恨んでいなかったということが
これからここで過ごす僕の毎日の大切な
よりどころになります
ありがとう
ありがとう
…
…
くれぐれも皆さんによろしくお伝えください
最後になりましたがあなたの幸せを
心から
遠くから
いつも祈っています
おめでとう
さようなら
出だしからもう
物語に引き込まれる感覚。
実話から着想した歌だと記憶している。
手紙を読んでいるというシチュエーション
やはりこのアーティストの風景描写力。
小説とは違う
メロディーや和音が相まって
頭のこの辺を活性化してくる。
たまらない