おはなし三巻五頁

2150×1600
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蒼ノ食卓

蒼々とした草木は


やがて金色になって

その実や根や幹だけ残します。


海の中は春のようなもの。

色んな生き物が育ちます。


そうしてやがて

海の中から

がやって来て

陸は再び

蒼くなります。



私は

夜7時に間に合うよう

料理を作ります。

あくを抜き、皮を剥き

蒸したり焼いたり茹でたりして

食卓を準備します。


どれもこれも

あの蒼い風景から頂いたもの。

食べる分だけ頂いたもの。

明日は

ワカメの酢の物。


イタダキマス。



1450×700
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興夜


あんなもの
こんなもの

頁を捲るたび

静かに
ふけてゆく



M10
M10

春月

移ろいの中で

草木は

ゆっくりと

目を覚ます


薄明かりの

低い空に

昨日の

小望月




M6
M6

鯵ト鰶

美味しくて

参ってしまいます。

口に運べばみんな

お祭り騒ぎ。

そんな魚たち。


魚河岸で

キラキラした

彼らを見ていたら

その背中に

春の青い空を

感じました。