私の好きなものの一つにお酒の瓶があります。
中身を飲み干せば資源ゴミに出されてしまうそれらには、形や色、ラベルデザインに至るまで様々なものがあります。
私は中身を呑むことよりも、瓶を良く観察し、思いを馳せながら描くほうが得意です。
ジョン・マクデューガル・セレクション『ザ・ゴールデン・カスク シリーズ』
マクダフ蒸留所のオーナーが個人的に所有していた樽を瓶詰めしたシリーズ。
プロデュースにはジョン・マクドゥーガル本人が携わり
樽を厳選。
納得がいく樽に巡り合った時だけ
ボトリングしたもの。
ノンチルフィルターで自社工場にてボトリングされ
カラメル無添加の琥珀色。
箔では再現できなかったが
美しい青色の瓶が特徴。
ボンベイ・スピリッツ社がイングランドのチェシャー州で製造し
バカルディ社が1987年から発売しているジン。
世界各国から集められた
ジュニパー・ベリー
リコリス
アーモンド
レモンピール
オリス
アンジェリカ
コリアンダー
桂皮
クペバ
グレインズ・オブ・パラダイス
この10種類のボタニカル
が使用されている。
オランダのビール醸造会社
(ハイネケンHD)の
ブランド名でもある。
とてもライトな印象で
ごくごく飲んでしまう。
東京オリンピック記念ボトルは
全13種類。
何と言っても
ジャニス・ジョプリンが愛した酒。
アメリカ南部ニューオーリンズのバーテンダーが
フルーツやハーブなどを組み合わせて
作ったレシピを起源としている。
ノーマル度数21%に対し
BLACKは40%
甘さが抑えられ
喉に絡む。
アイリッシュウイスキー
「ブッシュミルズ」
世界最古の蒸溜免許が
与えられた土地にあるブッシュミルズ蒸留所。
1743年に密造の記録がある。
伝統的な製法は3回蒸溜。
モルト原酒の原料は100%アイルランド産のノンピート麦芽。
スタンダードはバーボン樽熟成の原酒のみを使用し
全体におけるモルト比率は約50%だが
ブラックブッシュはスタンダードよりも長い最長7年をかけ
シェリー樽とバーボン樽で熟成させたモルト原酒を80%以上の比率で使用。
ブッカー・ノウの最高傑作
プレミアムバーボンの頂点に立つ逸品。
6~8年熟成樽のなかから
最高峰としてふさわしい熟成をした
原酒を厳選してヴァッティング。
割水や濾過など一切おこなわず
そのままボトリング。
製造年によって度数や香味に
微妙な違いがある。
ケンタッキーのバーボン。
黄色がかったキャラメル色に
甘いフルーティーな香りが特徴で
味はほんのり控えめ。
アイザック・ウォルフ(Isaac Wolfe)のイニシャルIWと
親友フランク・ハーパー(Frank Harper)の苗字から名付けた。
読み方はそのまま、I(アイ)W(ダブリュー)・ハーパー。
ケンタッキー州で製造されている。
通常、バーボンウイスキーは原料にとうもろしやライ麦が使われることが多いが
メーカーズマークは原料に冬小麦を使用。
先祖から受け継いだ酵母菌を使い
樹齢100年以上の赤イトスギの発酵槽を使って発酵。
台北から約60km南
宜蘭県にあるKAVALAN蒸留所で作られる酒。
スペイン産の最上級オロロソシェリー樽を使用。
容量700ml・アルコール度数60度
スコットランド。
ストラスアイラ蒸留所で作られるこのウイスキーは
シーバスリーガルの主要原酒の1つ。
熟成12年以上のモルトとグレーン原酒をブレンドした
「シーバスリーガル12年」
ストラスアイラ(STRATHISLA)』の「ストラス」は
ゲール語で「谷」を意味する。
同じ「谷」を意味する「グレン」との違いは大きさで
ストラスは広い谷
グレンは狭い谷を意味する。
1989年にニッカウヰスキーから発売されたシングルモルトウイスキー。
10・12・15・20年がある。
「余市」のネーミングは、製造場所である余市蒸溜所から命名された。
発売後からずっと国内外で親しまれており
世界的な品評会で表彰された経験も持っている。
作品のボトルはプライベートストック。
制作で色合いが深くなり過ぎたため
架空の30年熟成として
描き上げた。
農夫が兼業でウイスキー造りをしていた
当時のスタイルを残した貴重な蒸留所で作られる。
設備も創業時のままで
ポッドスチルは最小の2基。
生産量は1週間で250Lのホグスヘッド樽で14樽と非常に少ない。
木製の木箱が印象的。
思ったより小ぶりな瓶も可愛い。
ジャックダニエルのお墓の前には
白いベンチが置いてある。
お墓参りに来た女性たちが
喧嘩をしないように。と。
現在、売値の20倍以上の価値となっている山崎55年。
水楢に漆を施した木箱に入り
金を漉き込んだ黒和紙で封をされている。
何から何まで本物のJapanese whisky。
2023年度完成予定の蒸留所を彩るBOTTLE絵たち。